竹垣の制作 : 『造園実習2』(1年生)
2017年11月29日 竹垣の制作 : 『造園実習2』(1年生)
竹垣を作っています。
1年生の『造園実習2』の授業。
先日制作した花壇に垣根を添えるという課題です。
四つ目垣をベースにした創作竹垣。
柱を立て、胴縁を取り付けるという基本技術を練習しつつ、
立て子の配置で遊びを表現してもらいます。
実際に竹垣をこしらえる仕事は少なくなっています。
和風の庭が減っているばかりでなく、
数年ごとに作り替えることを負担に感じる方が増えて、
長持ちするアルミ製の擬竹を使った竹垣フェンスの利用も
増加しています。
「じゃあ、なんで僕らは竹垣の練習をしてるんですかー?」
竹は自然の素材です。
1本1本、太さも違えば長さも違う。
まっすぐに見える竹も、良く見れば曲がっています。
「直径4.3cmで、節間が15.6cmで均等のまっすぐな竹がほしい」
と言ったって、そのようなものはありません。
あったとしても探しているだけで1日が終わってしまいます。
手元にあるもので何とかしなければならない。
ものづくりでは、こういう場面はよくあります。
そこに、知恵と工夫が生まれるんです。
たとえば……、
節止めにして、強度をもたせる。
構造上の位置によって、使用する部位を変える。
葉の生えていた面を正面にもってきて、まっすぐに見せる etc...
先人たちの知恵に触れながら、
自ら新しい工夫を生み出すための心身を準備していく。
これが竹垣制作練習の眼目といって差し支えないと思います。
みなさんの健闘を祈ります。
(担当:佐藤)
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